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英国が患者からの有害副作用報告を受付開始

2005-02-28

英国が患者からの有害副作用報告を受付開始
 (キーワード:有害副作用報告、患者からの直接報告、英国、MHRA)

日本の厚生労働省は、米国FDA(食品医薬品局)が患者からの報告をずっと以前から受け付けていることにも学ばず、患者から直接の有害副作用報告をかたくなに拒んでいます。英国は、患者からの直接報告を受け入れる方針を昨年5月4日に表明し、出来るだけ早い時期にやり方を決め、試験的に実施するとしていました(※1)。2005年1月17日、英国MHRA(医薬品庁)は、患者からの直接報告の受付を今から開始すると発表しました(※2)。以下は発表(MHRAニューズ)の全文です。

   [疑われる医薬品有害副作用の患者報告を試験的に開始]

 新たなパイロット試験的施策が本日スタートする。患者には、医薬品の副作用が疑われる場合に、イェローカード施策を通じて直接MHRAに報告することが勧められる。長い期間、このシステムは医療専門家にとってのみ利用可能であった。しかし、今回初めて患者、両親、介護者に開放される。

 患者報告は、MHRAが患者の経験を理解し、疑われる医薬品有害副作用の全体像を正しく把握するのを助けるだろう。

 患者は、疑われる医薬品副作用をMHRAに次のいずれかの方法で直接報告できる:
 ・イェローカード施策ウエブサイト(※3 2005年1月18日から) 
・紙面での患者イェローカード報告。患者用イェローカード用紙は、英国の4000箇所の GP(英国ホームドクター)医院で入手できる。患者イェローカード用紙が必要な時は、 MHRA(020-7084-2000)にコンタクトしてください。

 患者が医薬品副作用を直接MHRAに報告することをできるようにした推奨は、イェローカード施策に対するアクセスの独立した再評価報告書のなかで作成された。試験的な報告施策の開始でもって、患者が有害副作用が疑われる場合の経験を報告できるようにするための最良のシステム・デザインが今や良好に進行中である。
 
 さらに患者報告の今後の動向についてより多くの情報を得たい方は、われわれの患者報告ワーキンググループ・セクション(※4)をみてください。
                                  (T)