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英国NICEが多発性骨髄腫治療でサリドマイドをベルケイドに優先使用

2011-09-27

(キーワード: NICE、多発骨髄腫治療、費用対効果、サリドマイド、ベルケイド)

 高額である抗がん剤治療を行なうには、費用対効果の検討が必要となってきている。

 ピンクシートデイリー2011年6月20日号が、英国国立の医療技術評価機構であるNICEの多発性骨髄腫治療での費用対効果の検討結果を報道している。以下は、その要旨である。
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 英国で医薬品価格の規制を行っているNICE(国立医療技術評価機構)は、Janssen-Cilag社の多発性骨髄腫治療剤ベルケイド(一般名ボルテゾミブ)の使用を、Celgene Corp社のサリドマイド・セルジーン(一般名サリドマイド)が使用禁忌であったり、患者がサリドマイドの投与に耐えられない(intolerant)場合のみに限定するとした。

 NICEは最終ガイダンス案で、アルキル化剤とコルチコステロイドの標準治療レジメンに加えてこれらを使用する場合に、ベルケイドとサリドマイドの両方が標準治療単独の場合よりも疾患の進行を遅らせ、患者の生存延長に効果があるとした。

 そして効果の程度はベルケイドとサリドマイドで同等だが、サリドマイドが費用対効果にすぐれると結論した。
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 日本も遅ればせながら、高価な抗がん剤などに費用対効果の経済的評価を取り入れると報道されている。そうした費用対効果の先進国である英国の最近の評価の一例を紹介した。

 これまで日本での費用対効果の検討は何度か挫折しているが、財政窮迫のもと今度こそその実現が期待される。

 なお,当会議では,NICEの勧告の特徴が安全性・有効性に加えて,医療経済性も重視されることについて注目情報で紹介した(※1)。(T)