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コクランレビューに対する批判的見解をコクランに送付

2018-08-13

薬害オンブズパースンでは、HPVワクチンのコクランレビューに対する批判的見解を6月7日に公表しましたが、8月13日、この英訳版をコクラン代表と関連各部門の責任者に送付しました。

送付先は以下の7名です。
コクランCEO: マーク・ウィルソン氏
情報伝達部門長: ジョー・アンソニー氏
資金関連評価部門担当者: ファーガス・マクベス氏
資金関連評価部門担当者: アンジェラ・ウェブスター氏 
婦人科および脳神経・希少がんレビュー・グループ責任者: ゲイル・クイン氏
婦人科および脳神経・希少がんレビュー・グループ責任者兼フィードバック担当: クレア・ジェス氏
HPVワクチン・レビュー筆頭著者: マルク・アルビン

その際、利益相反については、本レビューの著者の利益相反が、コクランのガイドラインに抵触する可能性があることを指摘し、資金関連評価委員会(利益相反についても担当) の議論の概要について明らかにすることを求めました。申し入れの概要は以下のとおりです。

「本レビューの4人の著者のうち3人(Arbyn M、Simoens C、Martin-Hirsch PPL)が、HPVワクチン製造業者から旅費の助成を受けています。
本Cochraneレビューにおける利益相反の宣言では、このレビューの著者は、厳しいコクランの利益相反のガイドラインに基づき評価委員会で承認されたと記載されています。
しかし、コクランの利益相反のガイドラインでは、著者の50%以上が、商業的スポンサーや資金源から直接金銭の支払いを受けなくとも、経済的な繋がりをもつ場合(例えば、企業顧問職になる、助成金を受ける、研究サバティカル時にサポートを受ける、旅費の助成を受ける)について、次ぎのように定めています。
・このタイプの利益相反を持つ著者は、筆頭著者になることはできない。
・その著者が筆頭著者ではなく、利益相反のない著者が多数存在する場合は、レビューを実施できる。
・著者の半数以上に利益相反がある場合、レビューは実施することができないか、資金関連評価委員会による審査を受ることが求められる。
私たちは、本コクランレビューの著者が上記基準に抵触する可能性があると考えています。
本レビューに関する委員会の審議の概要をお示しください。」

回答がありましたら、お知らせ致します。