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クレストール(ロスバスタチン)特集−はじめに

2005-05-24

 スタチン系コレステロール低下剤ロスバスタチン(商品名クレストール; アストラゼネカ社)が2005年1月19日に承認され、3月18日に薬価収載、4月27日に発売開始されました。日本にはすでに、シンバスタチン(リポバス)、プラバスタチン(メバロチン)、アトルバスタチン(リピトール)、ピタバスタチン(リバロ)、フルバスタチン(ローコール)という5種類のスタチン系コレステロール低下剤が発売されていますので、ロスバスタチンは6番目の商品です。
 このロスバスタチンは、LDL-C低下作用が強くHDL-C上昇作用もあり、これまでのスタチン剤の中でも最強のコレステロール低下剤と言われています。しかし、日本での発売においては、販売先を約1000病院に限定するという特別の措置がとられました。つまり、一般販売よりも安全性情報の蓄積を優先させるということです。日本での発売においてなぜこのような特別の措置が必要となったのでしょうか。実は、このロスバスタチンについては、日本のみならず世界においても、コレステロール低下剤市場にはすでに十分な数の製品がある上にさらに同系統の薬が必要なのかという議論や、また、筋肉への毒性や腎毒性などの副作用が問題視されています。すでに使用経験がある欧米での議論から、関連情報をご紹介します。

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