注目情報

  1. ホーム
  2. 注目情報

費用対効果の優れた医薬品の選択を米消費者運動団体のサイトが援助

2005-09-30

 (キーワード: コンシューマーズ・ユニオン、「ベストバイドラッグ」サイト、専門家の協力、医師にも重宝)

 「コンシューマー(消費者)レポート」の発行で知られている米国の消費者運動団体「コンシューマーズ・ユニオン(CU)」が、医学専門家の協力を得て立ち上げた費用対効果の優れた医薬品の情報を提供する「コンシューマーレポート・ベストバイドラッグ(CRBestBuyDrug)」のウェブサイト(※1)が好評で、患者・市民のみならず、ふだん医薬品の価格情報に接する機会のない医師にも喜ばれている。米国医師会雑誌(JAMA)が伝えている(294,165-166,2005)。
 このウェブサイトでは、よく処方される分野の医薬品を対象に、ゼネリック(後発)医薬品、ブランド(先発)医薬品、そして場合によってはOTC(処方せんのいらない)医薬品を比較し、費用対効果に基づいた「ベストバイドラッグ(CRBestBuyDrug)」を明らかにしている。
 この取り組みを行っているコンシューマーレポート・ベストバイドラッグ・プロジェクトは、医療専門家との協働で、現在、6つの分野の医薬品のレポートを作成し、インターネットで提供している。アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、抗うつ剤、スタチン系コレステロール低下剤、ベータブロッカー、非ステロイド性抗炎症剤、プロトン・ポンプ阻害剤である。
 このような比較データを提供しているウェブサイトは他になく、患者・市民に喜ばれるとともに、ふだん医薬品の価格情報に接する機会のない医師からも感謝されている。
(T)