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「『ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解』に対する意見書」を提出

2016-07-04

 薬害オンブズパースン会議は、2016年7月4日付で、「『ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解』に対する意見書」を、同見解に賛同した17学術団体に対して提出いたしました。

 学術団体見解は、「専門的な見地から、本ワクチンの積極的な接種を推奨するものであります」としています。しかし、HPVワクチンについては、未だに、副反応の正確な発生率や被害実態を明らかとする調査の結果は示されておらず、これまでの副反応報告や、患者の診察にあたっている医師の研究報告からは、その安全性に重大な問題があります。

 そしてHPVワクチンには、このような副反応のリスクを冒してまで大規模な接種を行うに見合うだけの有効性や、公衆衛生上の必要性は到底認められません。したがって、HPVワクチンの接種を推奨すべきではありません。

 さらに、学術団体見解は、2015年9月に発表された厚生労働省の副反応追跡調査の結果について、「未回復の方は186人(のベ接種回数の約0.002%) です」、「つまり、10万接種あたり2人が未回復の症状を残しています」など、あたかもそれが未回復副反応の発生率であるかのように記載していますが、未報告例の存在や、追跡不能例の存在からすれば、これは明らかにHPVワクチンの危険性を過小評価するものであり、科学的に不正確な記載です。

 よって、本意見書は、学術団体見解に賛同した17学術団体に対し、以下の意見を提出しました。

<意見の趣旨>

1 HPVワクチンについて、「積極的な接種を推奨」すべきではない。

2 学術団体見解の、HPVワクチンの安全性についての記載には、科学を標榜する学術団体が一般市民に対して行う情報提供としては到底看過できない、科学的に不正確な記載が認められるから、貴会は、速やかに理事会において審議の上、学術団体見解に対する賛同を撤回されたい。

3 学術団体見解に対する賛同の撤回についての、理事会審議の概要と結果を回答されたい。

以上