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Selling Sickness 国際会議で「ポリシー賞」受賞

2010-10-13

 2010年10月7日・8日の2日間、オランダのアムステルダムで開催された Selling Sickness 国際会議に、当会議の代表3名が出席し、ポスター発表を行いました。

 この国際会議は、“Healthy Skepticism(健全な懐疑主義)オランダ”という組織が主催、医薬品適正使用研究所、及び“Healthy Skepticismインターナショナル”が協賛したもので、スポンサーは、オランダ保健省及びオランダ保健医療観察局、WHOヨーロッパ地域局です。

 医薬品の販売促進の目的で、本来は疾病というべきでないものを新たな疾病と定義して、医薬品の処方対象を広げる「Selling Sickness(病気づくり)」と、「疾病啓発」に名を借りた医薬品の宣伝広告が、医薬品の適正な使用を損なっている現状の問題点を分析し、医薬品の適正使用を実現する方策を討議するために開催されました。

 当日は、Healthy Skepticism、オランダ保健省やWHOヨーロッパ地域局の関係者はもとより、世界各国から医療専門家や製薬企業関係者、市民団体の関係者などが、200名以上集まり、参加者が一同に介する会議場で、19名の演者が次々と講演を行いました。

 当会議は、2002年8月に世界に先駆けて承認され、2010年3月までに810人の間質性肺炎による死亡者を出している抗癌剤イレッサについて、医学情報の提供を装った宣伝広告、不十分な警告、利益相反問題の3つの観点から問題提起と対応策を提案するポスター発表を行いました。

 今回の会議では、22のポスター発表の中から3つのポスターが『Best Poster Award』に選出されましたが、当会議のポスターはそのうちの1つである「ポリシー賞」を受賞しました。

 この会議の成功は、国際的に連帯して問題を解決していくために大変重要な一歩となりました。

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