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1 薬害オンブズパースンとタイアップグループの活動を受けて次の動きがありました。
[1] 広告自粛
 98年12月12日から、市販後調査期間中(平成12年7月まで)はテレビ、ラジオによるH2ブロッカーの一般向け広告宣伝は自粛となりました。

[2] 薬剤師不在問題
 厚生省が自治体に指示し98年10月30日、首都圏でチェーン展開を行っている施設における薬剤師の勤務実態に関する立入検査が行われ、薬剤師不在の実態が指摘されました。厚生省医薬安全局企画課長から、12月2日、各都道府県・政令市・特別区の衛生主管部(局)長宛に通達が出され、99年1月にも立ち入り検査があり、指導が強化されました。

[3] 承認事項、条件の見直し
 今まで3年の市販後調査終了までは再検討がなされない体制でしたが、中央薬事審議会一般用医薬品特別部会で、98年12月11日、「市販後調査においては、市販後1年の時点で一旦調査結果をまとめ、特に必要な品目については中央薬事審議会の意見を聞いて承認事項、承認条件等の見直しを行う」こととなりました。

2 H2ブロッカー配合胃腸薬をとりあげることで、一般市販薬のありかた、特に販売実態と薬剤師、承認基準、市販後調査の問題が明らかになりました。
 厚生省は今まで情報提供を徹底する等と述べてきましたが、私たちの販売実態調査は、厚生省に「徹底する」とは通達を出しただけで終わるものではなく、実態を調べて指導することであるとの認識を与えたと思います。
 また、薬剤師不在問題で、薬剤師の存在意義、役割がクローズアップされるようになりました。
 H2ブロッカー配合胃腸薬の販売はまだ続いていますので、今後も、製薬企業、厚生省などの動きを継続的に監視していきます。

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