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皆さんは審議会等を傍聴したことがありますか。

 審議会の配布資料はたいていその日のうちに厚生労働省のWEBサイトにアップされますが、それだけを見ても内容は分からないことが多く、議事録がアップされるのは1か月以上先です。そこで、審議内容を踏まえて適切なタイミングで行動をしようと考えると、やはり傍聴をすることが重要になります。

 しかし、この傍聴が簡単ではありません。開催されるのは多くの場合、平日の日中で、仕事を休まなければならないうえに、開催案内がとても遅いのです。1か月前の告知など全く期待できない現状です。

 特にHPVワクチンの問題を扱う、厚労省の副反応検討部会・安全対策調査会の開催案内のあり方は、目に余るものがあります。

 たとえば、月曜日に開催される部会の案内が前の週の金曜日の夕方ということが昨年末から今年にかけて2回。しかも、この2回の討議事項は社会的な関心の高い祖父江研究班の「全国疫学調査」でした。また、同様に関心の高かった牛田研究班の認知行動療法に関する報告があった去る9月の審議会の開催案内は、3連休に入る前の金曜日で、開催まで平日は4日しかありませんでした。しかも、開催案内には、HPVワクチンに関する問題を扱うということが記載されていません。

 これでは傍聴の機会を保障したとはいえません。そこで、薬害オンブズパースン会議は、厚労省に開催案内のあり方についての要望書を提出しました。改善を期待したいと思います。

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