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 13年前の1997年に薬害オンブズパースン会議が発足した。薬害エイズ事件の教訓を踏まえ、弁護団と市民オンブズマンが、日常的薬害防止活動をスタートさせたのだ。
 この13年間、様々な医薬品の危険性に警告を発し、薬害の温床となりうるシステムを告発してきた。
 私はといえば、2002年から新たな薬害訴訟「薬害肝炎訴訟」にかなりの活動時間を費やしてきた。その結果、当面の到達点が本年4月に公表された厚労省検討委員会の「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」だ。この提言を公共政策につなげてゆくべく、薬事法の改正や新たな立法が必要となる。当面は、2012年4月に法律に基づく第三者監視機関をスタートさせることだ。
 2004年からは明治大学法科大学院の医事法担当専任教授として、「医事・生命倫理と法供前緻品の安全性と法」の講座を開設し、その学問的意義と法曹実務を近未来の法律家に教授してきた。来年は、特別研究として、その成果を薬事法学体系づくりに費やしたいと密かに考えている。
 原点は、35年に及ぶ患者の権利運動、医療被害の救済と再発防止活動であり、薬害エイズ訴訟、薬害肝炎訴訟だ。その延長線上に、医療基本法、医療事故防止法、薬害防止法、臨床研究基本法の制定をも夢見ている。
 医療安全の実現に行動する多くの方々と共に。そして、後輩たちへの期待も込めて。

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