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1 薬害オンブズパースン設立10周年記念シンポジウムのために来日にしたパブリックシチズンのピーター・ルーリ氏とプレスクリールのクリストフ・コップ氏との意見交換を通じて、問題意識の共通性、そして私たちの活動のユニークさを再認識。共同して情報を発信して問題に取り組むことの必要性を確認し合いました。
 そのためにも、英文のホームページの開設と英文による情報発信の必要性を痛感、準備にとりかかっています。日本語の要望書等を英訳する作業を手伝ってくださる腕に覚えのある方、募集中です。

2 暑い夏でしたが、8月22日には、恒例の薬害根絶デーが実施されました。薬害根絶デーは1999年8月24日に厚生労働省の庭に薬害根絶誓いの碑が建立されたのを機に毎年開催されています。今年も全国から200名以上の方が集まって実施されました。午前中は全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)と文部科学省の交渉、昼は厚生労働省前での支援者や薬害被害者のみなさんが参加したリレートーク、碑の前で薬害被害者の要望書を厚生労働大臣に手渡すセレモニー、午後は、薬被連と厚生労働省との交渉、パレード、集会など。大臣は「国民の目線に立った改革」をすると述べていました。本機関誌でも紹介しましたように、折しも薬害肝炎事件の検証と薬害再発防止のための検討会が厚生労働省に設置されています。この機に何とか改革を実現したいと碑の前で心から思いました。

3 さて、この夏は、私たちがこれまで取り組んできたイレッサとタミフルについても動きがありました。
 イレッサは、承認条件だった第形蟷邯海砲弔い討猟媛嘆鮴老覯未厚労省の安全対策調査で報告されました。その内容はイレッサに延命効果が証明できなかったことを追加解析の結果をもとに再確認するというものでしたが、2時間に及ぶ検討会の議論のうちの最後の方の数分間のやりとりで「有用性が認められる」という結論が突如付け加えられるという展開となりました。そして、その翌日には、この結論がこの会議の主題であったかのように報道した新聞記事に出くわすこととなって唖然。恥ずかしい議事進行はできないという歯止めは、単に会議が公開されているだけでは担保できないのだということを痛感するとともに、報道のあり方に大きな疑問を感じました。

4 一方、タミフルについては、異常行動とタミフルとの因果関係が認められなかったとする厚生労働省の研究班報告のデータ集計に誤りがあったということが分かり、安全対策調査会が延期されました。延期前は、この安全対策調査会で現在とられている10代に対する使用禁止措置を解除される見込みとの報道が流れていました。タミフルは必須の医薬品ではありません。そこで、薬害オンブズパースン会議では、これまで安全性が確認されるまで全面使用中止を求めています。まして10代に対する現在の使用禁止の措置を解除する理由はありませんので、この点について注意を喚起する意見書を公表しました。

5 そして、多発性骨髄腫の薬としてのサリドマイドの承認問題もあります。この機関誌がみなさんのお手元に届く頃には、意見書がホームページにアップされていると思いますので、そちらも是非ご覧ください。

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