濡れ落ち葉弁護士日記

健康食品は不健康！？

　もともと運動しないで美味しいものを沢山食べながら痩せる方法はないのかと常々考えているぐうたらな私にとって、健康食品はかなり興味がありました。恥ずかしながら、いくつかのダイエット食品と呼ばれる健康食品を試したこともありました(それだけでなく、使われなくなった健康器具も沢山部屋の中にあります）。
　そんな中、「あまめしば」という健康食品を食した母・娘が閉塞性細気管支炎という酷い病気となってしまったという事件を担当することになりました。先日、一審判決が出て、製造会社、販売会社、そして、特集記事に「あまめしば」の効能を載せた医学博士に対しては賠償責任が認められました（インターネットで「あまめしば」「判決」で検索すると出てくると思います）。現在、控訴審にて審理中です。
　一審判決は、「あまめしば」特集を掲載した健康雑誌の出版社に対する賠償責任は否定したのですが、特集記事自体は「あまめしば」の広告に該当すると認定しました（ただ、出版社は当時「あまめしば」により重篤な障害が発生することを知らなかったから責任は問えないとしました）。
　健康雑誌（とても、「健康雑誌」と呼べる代物ではないですが・・・）を読んで健康食品を購入し、その結果健康を害する・・・被害者の想いを無駄にしないためにも、私たち消費者も学ばなければならないですね・・・といいつつメタボ対策商品のコマーシャルについつい目が行ってしまう困った不健康弁護士でした。