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「薬害オンブズパースン設立10周年記念シンポジウム開催」

 薬害オンブズパースンの設立10周年を記念して、来る6月8日(日)午後1時から5時、東京都千代田区九段北(最寄駅JR飯田橋)の住友不動産九段ビル3階で、シンポジウムを開催します。
 タイトルは、「歪められる医薬品評価」ー産官学連携への警鐘ー、( Distorted Drug Evaluation―Whistle Blowing Against Reinforced Government-Industry-Academia Triangle―)、テーマは利益相反問題と薬害防止です。
 ゲストとして、パブリックシチズン・ヘルスリサーチグループ副ディレクターのピーター・ルーリ (Dr.Peter Lurie lecture)氏と、プレスクリール・インターナショナル編集長のクリストフ・コップ(Dr.Christophe Kopp)氏をお招きします。
 パブリック・シチズンは、米国の代表的な消費者団体で、そのヘルスリサーチグループは、米国の薬事行政に対し、絶大な影響力をもっています。また、プレスクリールは、薬害オンブズパースン会議の注目情報のコーナーでもおなじみの著名な医薬雑誌で、EUの臨床現場にも大変強い影響力をもっています。
 利益相反問題は、薬害オンブズパースンが特に重点を置いて取り組んできたテーマです。日本では厚生労働省の審議会や厚生科学研究に関するルールができたばかりで、利益相反ルールをもつ学会は数えるほどといった状況です。今このときに、この問題について、先を行く米国やEUの現状と課題について学び、今後のあるべき方向について議論することは大変意義のあることです。
 シンポジウムの第1部では、米国、EU、そして日本の現状についてそれぞれ報告し、第2部で、これを踏まえて、利益相反問題はもとより、薬害防止全般について討論します。
 第2部では、会場にスタンドマイクをたてて、会場の皆さんにも参加していただいて、議論をする予定です。2006年12月に、デービッド・ヒーリー教授をお招きして開催した薬害エイズ10周年シンポジウムのときには、発言を待つ会場の方々の列ができましたが、今回も同様、熱気あふれるシンポジウムになることを願っています。
 全体を通して同時通訳がつき、参加は無料です。皆さんの参加をお待ちしています。

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