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厚生労働省が政策を決定するに際し、専門家らを集めた検討会等を設置し、その結論をふまえたという形をとることが日常的に行われています。
 医薬品関連の検討会等の傍聴を続けていると、「厚生労働省御用達委員?」ともいうべき方々がいることにいやでも気がつきます。シナリオどおりの結論を導くために、失笑を禁じ得ないような露骨な議事進行をする座長、厚生労働省の意向を代弁するという役割に忠実で座長を助ける委員など。同じ顔ぶれによる、同じような光景を何度も見ることになるのです。
 また、この種の検討会では、ほどほどに意見は言うが、最後のとりまとめのときには、おかしいと思っても絶対がんばってはいけないというルールがあるようです。このルールを踏み外すとどうなるか?次は呼ばれません。シナリオどおりに進まない検討会は宙ぶらりんで終わらせ、その頑張る委員をはずして、同じようなメンバーで、検討会の名前を少し変え、実質上は同じような検討会を組織する、そんなことさえ行われるのです。これって本当の話です。系統だてて審議会・検討会ウォッチングをして報告書にまとめてみたいという衝動にかられています。みなさんも、ウォッチングしてみませんか?

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