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 昨年12月6日、イレッサ110番を開設した。10時前から問い合わせや情報提供と、わんこそばならぬわんこ電話の状態(受話器を置くとすぐ次の電話の意)が続き、110番を終わった翌日以降も同様であった。現在でも、イレッサの文字が新聞紙面に載る度に、問い合わせ電話等があり、情報総数120余りとなっている。
 患者本人や家族の期待が、1錠7200円という高額な薬を受け入れている事実。そして医師は死亡との因果関係を認めていないが、イレッサ使用によって患者本人を早急な死へ追い込んだと悔いる遺族の思い。自分には効果があったと思われるがそれほど危険な薬とあらためて驚いている、などのご意見が多数寄せられた。
 患者の自己負担の大きさからも、「夢の薬」という振れ込みからも、期待に応えるべきは、厚労省や企業である。イレッサ110番に情報をお寄せ頂いた皆様と、今後どのようなコミュニケーションが図れるかが課題である。

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