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 当会議でも取り上げたノスカールの販売が中止になりました。「やはり危ないのではないのか、中止すべきかどうか検討したいから報告されている副作用症例についてもっと詳細なデータを開示してほしい」と言う私達に対し、「いや大丈夫だ、中央薬事審議会の先生方がちゃんと検討して決めた月1回の肝機能検査で十分に対応できている」と言い続けて、情報の公開を拒んだのが厚生省でした。これは市民は余計なことをせずに、お上の判断を信じていればいいのだという考え方です。薬害エイズ事件のときも、厚生省に情報は集まっていましたが、その評価と対策が誤っていました。この教訓は生かされていないようです。また、ヒット製品と言わしめるほどに、大量にこの薬を使った医療の現場。ノスカールが提起した問題をもう一度深く考えてみる必要があるようです。
 さて、薬については、おなじみの正露丸と、なんと初妊婦の3分の1が服用しているというマイリスについて要望書を提出しました。この2つ薬についての私達の問題意識をどのような手法で広げていくか目下検討中です。

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