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SSRI要望書への企業からの回答

2008-06-20

 当会議が本年5月12日付で送付した「抗うつ薬SSRIに関する要望書」について、グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK社)、ファイザー株式会社から、回答を受領しました。
 要望書では、実態把握が難しいと考えられる衝動性亢進と犯罪との関連および性機能障害については、これまで報告されているものよりも高頻度に発現している可能性があることから、より能動的な調査と添付文書の改訂を求めました。
しかし、両社の回答はいずれも現状の安全確保措置で充分と考えており、実態把握が難しい有害事象の収集を積極的に行う姿勢が認められず残念な回答です。なお、GSK社は、パキシルの添付文書の記載につき「2008年5月には、『副作用:その他の副作用』の項の『性機能異常』の記載について、PMDAと相談の上、具体的な事象として『射精遅延、勃起不全等』を追記致しました。」としていますが、当会議が求めているのは「警告」欄への記載であり、同社の対応は極めて不充分です。
今後も引き続き実態把握のための調査と添付文書改訂を求めていきたいと考えます。