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 薬害オンブズパースンメンバーの任期は2年です。本年の6月から新任期に入り、新しいメンバーとして薬剤師の間規子さんが加わりました。間さんは、タイアップ東京で地道な薬害防止活動を続けてこられた方です。メンバーとなって一層力を発揮してくださるものと思います。他のメンバーと役員は再任され、変更はありません。

 さて、1997年に設立された薬害オンブズパースンの活動も18年となります。設立当時、これほど長期にわたって活動することになると予測していたメンバーは私を含め、いなかったのではないかと思います。この間、企業と医療界との経済的関係は一層強くなり、残念ながら利益相反問題は深刻さを増しています。そして、日米通商交渉によって決まったことを閣議決定して政策に反映させていくという薬事行政のスタイルはすっかり定着し、これによる規制緩和の流れは加速しています。その際、患者のニーズや自己決定権、啓発などが口実に使われ、矛盾を生じさせています。

 薬害オンブズパースン会議では、意見書や公開質問書の公表やシンポジウムの開催などを中心に活動することを活動の基本としていますが、最近では、早いスピードで行われる制度変更等に対し、意見書をまとめる間もなく、ロビー活動や、メディア関係者への取材対応をしなければならないということも増えています。

 こうした活動とその成果については、十分に皆さんにお伝えできていないのですが、薬害オンブズパースン会議の監視活動の必要性と重要性は増していると感じています。 

 引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い致します。

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