閉じる

 今年も8月の暑い日差しで汗をぬぐいながら、多くの薬害被害者や遺族が厚労省の中庭にある「誓いの碑」の前に集いました。あらたに訴訟を起こした薬害肝炎の原告・弁護団が加わり薬害根絶を誓いました。
 私にとって忘れられない薬害根絶デーとなりました。というのは、今年は坂口厚労大臣が出席をされ、そこで薬害ヤコブ病の和解の場に立ち合ったことや過去の薬害について触れ、薬害被害に見舞われた人々を前に心痛め、厚労省は薬害根絶に向けて最善の努力をしたいと語られたからです。大臣が碑の前から引き上げられるとき、集まった被害者や遺族の輪から拍手が沸き起こりました。悲惨な薬害は繰り返したくないという想いを共有できたと思いました(このときの坂口大臣の話は、薬被連のHPにテープお越ししたものが載っています)。
 平成11年8月22日に、薬害HIVの原告・弁護団の働きかけで厚労省の中庭に建立された「誓いの碑」には、以下の文言が刻まれています。
 命の尊さを心に刻み、サリドマイド、スモン、HIV感染のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないよう医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことをここに誓う。

閉じる