閉じる

既に、各種報道でご存知かと思いますが、現在血液製剤によるC型肝炎感染問題が問題になっています。フィブリノゲン製剤や第8、第9凝固因子製剤についてHCV感染の危険性が高かったにもかかわらず、出産時の大量出血、新生児出血症、手術などで止血剤として用いられ、その結果C型肝炎に罹患したというもので、被害者は数千、数万人いると考えられます。
 私たち弁護士からなる「薬害肝炎研究会」(代表:鈴木利廣)は、3月26日に厚生労働省や製薬会社等に対し、薬害であり、法的責任を前提とした被害救済を求める意見書を提出しました。当会議のホームページにも、意見書全文及び要旨が掲載されていますのでご覧下さい。
 また、4月1日から同研究会の弁護士による電話相談を行いました。反響は、大変大きく、4本の電話が鳴りっぱなしで、5日間で650件以上の電話がありました。あまりの反響の大きさから現在も、電話相談を継続しており、約1000件近くの問い合わせがありました(4月25日時点)。
 今後は、被害者に対する詳細な聴き取り、当時の厚生省や製薬会社の対応の問題点を更に検討した上で、厚生労働省や製薬会社に法的責任を前提とした被害救済を強く求めていく方針です。

閉じる