閉じる

 新しい年を皆さんはいかがお迎えですか。薬害オンブズパースンも発足から3年半をすぎ、発足当初からの活動を振り返った活動報告書をまとめ、昨年11月のタイアップ総会に報告しました。会員の皆様にお送りします。
 私達が最初に取り組んだ喘息治療薬ベロテックエロゾル、私達がこの問題を取り上げる2年前と比較すると、その後1年間で販売量は半減し、喘息死は4割減となったことは既にご報告済みですが、その後も販売量は減少し続け、喘息死も減少していることが明らかになっています(たとえば99年1月〜5月、2000年1月〜5月の比較では、販売量で35%減、喘息死数では24%減)。予防活動はもともと成果をはかりにくいものですが、私達も応援してくださる皆さんに成果を実感していただけるような活動を心がけていきたいと思います。
 昨年11月には、かぜ薬に含有されていた塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)が脳出血を引き起こす危険性があることを理由に米国FDAがPPAを含むかぜ薬等を販売中止し、これを受けて厚生省も使用上の注意の改訂を促しました。薬害オンブズパースンでは、12月4日にPPA含有のかぜ薬の販売中止と回収を求め、あわせて同様のリスクを有している交感神経刺激剤を含有する内服かぜ薬についても、早急な検討を求める要望書を厚生省等に提出しました。PPA含有及び同種交感神経刺激剤の一覧表を要望書とともに会員の皆様にお送りします。
 新しい薬としては、ミタゾラム、そして制度問題については治験広告の問題を検討中です。今年は、4月に情報公開法が施行されます。タイアップグループでは、いよいよ病院アンケートを実施し、その活動の中で情報公開法に基づく請求をさっそく行う予定です。今年もどうぞよろしくお願い致します。
 今年も課題が山積していますが、地道に活動を続けていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。

閉じる