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 去る2月6日に名古屋栄の栄(一応中心街です)ガスビルにて上記公開会議が開催されました。テーマは「飲んでもいいの?正露丸ー正露丸を題材に大衆薬を考えるー」。この長年多くの人に愛用されてきた大衆薬をテーマとして、パースン会議がどのように問題提起・検討し結論を出し行動するのかを市民に見てもらおうと行われたものです。
 当日はあいにくの雨。台風直撃の前回の札幌の公開会議のときよりはましですが、参加者がどのくらいになるのか不安でした。それでも、結局約100名もの方が参加し盛況となりました。
 会議は、以前から正露丸の危険性を指摘してきた仙台の加藤純二医師がパースン会議でより科学的立場から検討して欲しいと訴えるところから始まりました。概して安全と思われてきた大衆薬、しかも長年愛用されてきた正露丸が危険な薬かも知れない・・ということで検討薬として採用され調査・検討が始まり、医薬品治療研究会(TIP)の調査報告を通して、この薬の危険性が浮き彫りになってきました(専門的な内容は谷直樹弁護士の報告をご覧下さい)。
 そこで、パースン会議では、厚生省と製薬会社等に対し、正露丸等クレオソート製剤の販売中止を求める等を決め行動を起こしました。また、タイアップグループはこの結論を受けて、正露丸等の使用が多いと思われる学校関係に対し全国一斉申し入れを行うことを決めました。
 安全性の議論等は専門的になりがちですが、市民向けということに留意しながら丁寧に会議は進められ、参加者のアンケートでも分かりやすかったという意見が大半を占めました。
 名古屋会議の目論見の一つ、会員の拡大という点は若干不発に終わりましたが、それでもパースン会議及びタイアップグループの存在・活動を少しでも市民に知ってもらえたという意味で有意義な会議だったと思います。
 なお、会議の前には全国のタイアップ会員が集まり、お弁当をとりながら各地報告が行われました。各地のタイアップも色々悩みながら頑張っているんだなぁとちょっと気が軽くなった私でした。

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