閉じる

 薬害オンブズパースンの活動範囲も、個別薬剤の検討から、制度問題、そして国内外の他団体との連携など次第に広がってきました。その中で最近苦慮しているのが、個別相談への対応です。当会議には、現在、個別ケースの相談や救済に対応できるだけの体制がありません。そこで、寄せられたご相談に対しては、基本的には薬害監視のための被害情報収集という観点から簡単な聞き取りを行うに止めています。本当はこうした相談に対応できる医師や薬剤師のチームがあるとよいと思っています。これからの課題です。
 個別薬剤については正露丸とマイリスが登場しています。正露丸については、この機関誌がみなさんのお手元に届く頃には当会議の見解が公表されているはずです。正露丸は有効性と安全性いずれにおいても問題があるというのが私たちの結論です。正露丸の問題を通して我が国の一般用医薬品の承認のあり方について問題提起をしたいと思います。

閉じる